Linuxは興味あるし、勉強してみたいけど簡単にはWindowsを捨てられない。
Windowsは使いたいアプリがある、またはゲーム用に残したい。
Linuxのために専用に1台用意できないという方は、まずはUSBメモリに
Linuxをインストールしてみてはいかがでしょうか。

というわけで、今回はLinuxをUSBメモリにインストールするという記事です。
せっかくUSBメモリにインストールするなら以下で各種USBメモリを確認して高速タイプを選びましょう。

最近のUSBメモリは技術の進化に伴い、データの読み書きの速度が高速化しています。
しかし気をつけなければならないのは同じ差込形状になりますので、
快適に使うためにも規格の違いを確認し高速タイプのものを入手しましょう。

USBの規格

尚、今回のUSBメモリはType-Aを対象としています。
Type-Aは以下の種類に分類され、転送速度も規格が新しいものほど高速です。
(※ 速度はあくまでも理論値)
可能ならばUSB3.1のものを用意すると良いです。

USB1.0 = 12Mbps
USB1.1 = 12Mbps
USB2.0 = 480Mbps
USB3.1(Gen1) = 5Gbps
USB3.1(Gen2) = 10Gbps

USBメモリのフォーマット

USBメモリは最低でも2個用意する必要があります。
ひとつはインストーラとしてのUSBメモリ。
もうひとつはインストールするドライブとしてのUSBメモリになります。

尚、購入したばかりのUSBメモリは通常FAT32またはexFATのフォーマットで、
パーティションテーブルはMBR(マスターブートレコード)かと思います。

このパーティションテーブルがMBRの場合、起動できません。
そこでLinuxをインストールする前にWindowsPC上でパーティションテーブルをGPT(GUID)方式に変更しておく必要があります。

DISKPARTコマンドを使ってGPTにする

Windows上でGPT方式にパーティションテーブルを変更するには、
コマンドプロンプトで以下のようにします。

diskpart
list disk
select disk <disk number>
clean
convert gpt
exit

Linuxはどれを選べばいい?

Linuxにはディストリビューションと言って、さまざまな種類があります。
しかし、大きく分けると以下のように分類されます。

Debian/Ubuntu系のLinux

パッケージ管理システムがaptになります。
elementaryOS、mintなど
Ubuntu系は2年毎のLTSと半年毎のリリースモデルに分かれます。
その都度バージョンアップが必要です。

Redhat系のLinux

パッケージ管理システムがrpmになります。
CentOS、Fedora、AmazonLinuxなど。
筆者は過去にはVineLinux、Kondara、Momonga、TurboLinuxなど使っていましたがこれもRPM系です。
4〜5年でOSのバージョンアップが行われ、その都度バージョンアップが必要です。
ちなみにCentOS8は今年の12月でサポート終了になることで物議を醸しました。

ArchLinux系のLinux

pacmanというパッケージ管理システムを使用。
ManjaroLinux、EndevourLinux、ArchLinux、AlterLinux(和製)
ローリングリリースという概念でパッケージが配信されるため、OSのバージョンアップは必要ありません。

GentooLinux

portageというパッケージ管理システムのGentooLinux。
上記のディストリビューションと大きく違うのは各パッケージのインストール方法です。
インストールや更新をかけると自身のマシンにソースがダウンロードされ、コンパイルしてインストールされます。
マシンのデバイスのアーキテクチャに最適化されますが、インストールにはマシンパワーに依存するため、
結構時間がかかります。ありあまるマシンパワーがあるのであれば問題ないでしょう。
これもバージョンはなく、ローリングリリースという概念でOSのバージョンアップは必要ありません。

尚、OSのインストールはスクラッチでインストールする手順ですのでLinuxのスキル、起動の仕組みが理解でき、
スキルを高めたいならいずれ、チャレンジしてみてください。トラブルシューティングできるようになるでしょう。

実は筆者は過去にGentooを使用していいて手順の翻訳などコミュニティにコミットしていました。
ただ、今はOSだけでなく、アプリや開発ツールなどにも時間を割きたいのでこのディストリビューションが
一番好きですが、当面はGentooは使わないかな。

他にはSlackwareというのもありましたが、最近ではARM系だけのリリースになっていますね。

で、結局どれがおすすめ?

使ってみたいのを使ってみてください。
とは言え、GentooLinuxは初心者にはハードルが高いと思いますので、
Ubuntu系なら、elementaryOS、Linuxmintがいいと思います。
Arch系ならば、国産のAlterLinuxが最初から日本語化可能ですし、Manjaroが良いでしょう。
上記はどれもインストール自体は簡単だと思います。


USBメモリにLinuxイメージを書き込む

ダウンロードしたLinuxのイメージをUSBに書き込む際のツールですが、
Windowsの場合、rufasunetbootinbalenaEcherが使えますね。
上記アプリでUSBメモリに書き込みます。


いざインストール!!

LinuxのインストーラUSBメモリを作ったらUSBメモリから起動してインストールを進めます。
(※尚、今回の説明ではLinux mintの途中画像を紹介しています。
他のディストリビューションの場合でも同様の対応をしてください。)

PC側のBIOSで起動デバイスの順序をUSBメモリから起動するように変更してUSBメモリを差し込んでいざ電源オン!

インストール先のUSBはまずはアンマウント!

インストールの途中でインストールするドライブを認識しているので、
これをアンマウントさせますか?の質問があります。
ここでは素直に「はい」でアンマウントさせましょう。

インストールの種類

次の注意事項です。
インストールの種類を聞かれます。
ここでは一番上の「ディスクを削除してLinux Mintをインストール」を選択すると既存のWindowsが消えます。Windowsを残したいわけですから、
USBメモリにインストールするため「それ以外」を選択します。

EFI領域を作る

200MBくらいを割当てます。

OSインストール領域を作る

残りの領域をパーティションタイプは基本。
フォーマットはext4とし、マウントポイントには「/」とします。

ブートローダをインストールするデバイス

最後に、ブートローダをインストールするデバイスの設定も忘れずに。
USBメモリのEFI領域を指定しますが、ここは各自環境に合わせた設定です。
(※筆者の環境では下記画像の通り「/dev/sdc1」となりました。)

ディスクに変更を書き込みますか?

上記でブートローダをインストールするデバイスを選んだ後、
「インストール」をクリックすると、ポップアップ表示で警告されます。
しかし、ここも素直に「続ける」でOKです。

これでインストーラが開始され、USBメモリにインストールされます。
インストールが完了したらインストーラのUSBを引っこ抜き、
OSをインストールした方のUSBメモリからLinuxOSを起動できれば成功です。

もし起動できない場合、パーティションテーブルがGUIDでないか、
そもそもUSBブートできないUSBメモリということになります。

以下、筆者の環境でUSB起動を確認したUSBメモリです。