このところLinuxに関してはローリングアップデートのディストリビューションである「ArchLinux」が気に入っておりましたが、安定稼働させるならUbuntuかもしれないなぁという思いもあります。

今回の最大の目的はOpenLiteSpeedでPHP8.1系を動作させることにあります。

筆者の愛用するArchLinux(現行WEBサーバ)ではOpenLiteSpeedのWEB管理画面経由でPHP8.1系のコンパイルに成功しません。

そこで今回は久しぶりにUbuntuServer20.04.4(LTS)をインストールしました。
Ubuntu22.04(LTS)がリリースされますし、WEBサーバをUbuntuに切り替えて、PHP8.1系へ移行可能かどうかの確認も含めて、おさらいと検証を兼ねての作業です。

ちなみに作業する中で、このところはzshシェルばかりだったのでbashシェルのプロンプトを見るのもちょっと懐かしい感じでしたね。

OpenLiteSpeedは公式配布のバイナリでこれまでインストールしてきた筆者なのですが、今ではOpenLiteSpeedはUbuntuでもRedHat系でもLiteSpeedの公式リポジトリに配布パッケージがあり、リポジトリ経由で普通にインストール可能になっているようです。

というわけで今回はLiteSpeedの公式リポジトリにあるOpenLiteSpeedとLSPHP81のパッケージからUbunutServer20.04.4(LTS)にインストールを実施して、無事にPHP8.1.2までの動作を確認しました。

その手順を紹介しておきます。

まずは、以下コマンドを入力します。


OpenLiteSpeedのリポジトリを追加

 $ sudo wget -O - http://rpms.litespeedtech.com/debian/enable_lst_debian_repo.sh | sudo bash

次にリポジトリ更新

$ sudo apt update

そしていざOpenLiteSpeedをインストール


OpenLiteSpeedをインストール

$ sudo apt install openlitespeed

はい、これでOpenLiteSpeedがインストールできました。
ただこのままではデフォルトのPHP7.4しかインストールされておりません。


PHP8.1系をインストール

そこで、次は以下コマンドでPHP8.1系を追加します。

$ sudo apt install lsphp81 lsphp81-common lsphp81-curl lsphp81-mysql lsphp81-imap

これでPHP8.1系であるPHP8.1.2がインストールできました。

最新はPHP8.1.3ですが、いずれ公式リポジトリで配布されるかと思いますので、
公式配布を待ちましょうかね。
それでは次はPHP8.1系がOpenLiteSpeed上で正常に動作するかどうか確認しましょう。


OpenLiteSpeedを起動

次はOpenLiteSpeedを起動ます。

$ sudo systemctl start lshttpd

OpenLiteSpeedの管理画面へアクセス

管理画面へアクセスしましょう。
以下にログインパスワードがありますので、catで確認します。

$ cat /usr/local/lsws/adminpasswd

管理画面はブラウザで「サーバのIPアドレス:7080」で開くことができます。

管理画面からサーバ設定、外部アプリ、「LiteSpeed SAPI アプリ」の設定編集を開きます。

以下のコマンドの箇所を「lsphp74」から「lsphp81」へ置き換えて保存します。
(※本来は新規で作成したほうが良いと思いますが、今回は動作確認の為、この手順を取りました)


サンプル画面を開く

次はブラウザでOpenLiteSpeedのデフォルトのサンプル画面(Example)を開きます。
「サーバのIPアドレス:8088」で開くことができます。


PHP8.1.2の動作を確認

上記の上段の真ん中の「Test PHP」をクリックして開きます。

すると以下のphpinfo()が開きます。

というわけでPHP8.1.2で動作していることが確認できました。

ここからバーチャルホストを追加して、各種CMSであるWordpressやMovableTypeが動作するのか検証して、乗り換え先候補になるかどうか確認していきたいと思います。


まとめ

今回はUbuntuServer20.04.4(LTS)にOpenLiteSpeedのインストールと、PHP8.1.2のインストールと動作確認の方法を紹介しました。

OpenLiteSpeedの公式リポジトリ追加方法については以下を参考にしました。

参考になれば幸いです。