今回はタイトルの件で行ってみましょう!!

最近お気に入りのManjaroLinuxをHackintoshしていたSurfaceProにもインストールしました。

実はSurfaceProをHackintosh化したものの、あまり使えていませんでした。
というのもディスプレイは最高だったのですが、やはりWifiが使えない、
ネット接続は有線というのは、致命的ですよね。

筆者はその後、USBタイプのTP-LinkのWifiを試したのですが、BigSurではメーカーのドライバが対応せず。
こりゃきっとインストーラがコケているだけかと思って、中身のKextファイル抽出してみましたが、ダメ。

ひょっとしたらMojaveでUSBのWifi使うならいけるかもしれませんが、その後はトライを断念しておりました。

ArchiLinux系の思想に惚れ込んだので、それならSurfacePro5にもManjaroLinuxを入れてしまおうと思ったわけです。


この記事はSurfacePro5上のManajroLinuxで書きました。

今は無事にインストールも終わり、この記事もSurfacePro5上のManjaroLinuxで入力しています。

しかしSurfaceProはやはりクセがあり、ManjaroLinuxをインストール後、
SurfacePro5の機能で使えないものが一部ありました。

というわけで、今回の記事ではManjaroLinuxのSurfacePro5へのインストール方法というより、
SurfacePro5へManjaroLinuxをインストールした後の最適化方法について紹介していきます。


SurfacePro5にManjaroLinuxをインストールしただけでは使えない機能とは?

インストールしただけでは使えなかった機能は以下になります。
・バッテリーステータス
・タッチパネル

Hackintoshではバッテリーが常に100%状態でした。
ManajroLinuxではインストールしてもバッテリーステータスが取得できず。
これはLinuxでも同じなのか!?

タッチパネルはまぁ仕方ないかなと思っていましたが、バッテリーのステータスを取得する際に
副産物的に解決しました。

上記、2点にはカーネルを変えるという方法で解決しました。

実はarchlinuxでもAURにはSurface向けのカーネルがあるのですが、バージョンが5.8と古く、
メンテが追いついてないようです。

そこで今回はlinux-surface本家の手順に沿って実施しました。
https://github.com/linux-surface/linux-surface

リポジトリの追加とLinuxカーネルをアップデート

まずは以下のコマンドでリポジトリを追加します。

% sudo curl -s https://raw.githubusercontent.com/linux-surface/linux-surface/master/pkg/keys/surface.asc \
    | sudo pacman-key --add -

次に「/etc/pacman.conf」をviエディタなどで開き、最終行に以下を追記します。

[linux-surface]
Server = https://pkg.surfacelinux.com/arch/

上記を追記したら、以下コマンド実行すると最新カーネルを取得、インストールできます。

% sudo pacman -Syu

※上記で「linux-surfaceは信頼されていない〜」と出た場合は以下を実施します。

% sudo pacman-key --finger 56C464BAAC421453
% sudo pacman-key --lsign-key 56C464BAAC421453

上記「sudo pacman -Syu」で何もインストールされない場合は以下を実施します。

% sudo pacman -S linux-surface linux-surface-headers

上記インストールが完了したらブートローダも更新をします。

% sudo update-grub

ブートローダを更新したら再起動します。

% sudo reboot

再起動後に、以下コマンドでカーネルバージョンを確認しましょう。

% uname -srv

以下のように5.14と表示されていれば最新です。

Linux 5.14.5-arch1-1-surface #1 SMP PREEMPT Thu, 16 Sep 2021 20:00:12 +0000

これでバッテリーステータスが取得できるようになると思います。

SurfaceProのタッチパネルをLinuxでも使えるようにする。

yayを使ってワコムドライバをインストールします。

% yay -s libwacom-surface

※「yay」のインストール方法はこちらを参照ください。

次にタッチセンサー系のサーバをインストールして、サービスを起動します。

% sudo pacman -S iptsd 
% sudo systemctl enable iptsd
% sudo systemctl start iptsd

これでタッチパネルが使えるようになり、ブラウザのスクロールなども行えると思います。