さて、今回はHackintoshでもなく、FireHDでもなく、Wordpressのお話です。
AWS(Amazon Web Service)上で自身のAWSの勉強としての意味合いもあって検証兼ねて稼働させているEC2のWEBサーバがあります。
でもクラウド利用料がかかるのでAmazonさんの1年間の無料プランを使用して稼働させています。

そのEC2サーバ上で稼働させているWordpressの引越しをしました。

引越しの理由

ずばり、コストがかかるようになったからです。
1年間の無料期間がちょうど終わったので費用がかかり始めました。

以下は、AWSのマイ請求ダッシュボードの画像になりますが、先月まで$0.61でしたが、今月10日経過して$4.05に!
まぁはした金かもしれませんけど、本格利用ではなくて検証利用ですので、無駄なコストですからは停止しておきたいということが引越しの理由です。

引越しの準備

WordPressサイトを引っ越すにあたり、必要な作業は以下

サイトのURL設定をSSLから非SSLへ

・SSL使用している場合、一旦非SSLへ。
httpsからhttpへ変更しておきましょう。
※引越し後にhttpからhttpsへのリダイレクト設定をしてから戻します。

新環境のサーバにWordpressのインストール

まずは新環境のサーバに引越し元の環境と同一のバージョンのWordpressをインストールしましょう。
旧環境である引越し元が既に最新版にバージョンアップしているのであれば引越し先のWordpressも最新版にしておきましょう。

データバックアップ(引越し元の作業)

バックアップ対象データは以下になります。
・wp-contentsのフォルダ
・wp-config.php
・データベースに格納されているデータ
※上記の3番めのデータベースに格納されているデータはMySQL/MariaDBの操作が必要です。

今回、筆者がWordpressのデータバックアップにあたって、手作業で全て行うのではなく便利なWordpressのプラグインを使いましたので、その紹介をします。WordpressのプラグインはBackWPupを使用しました。

プラグインをインストールするとWordpressのメニューに以下のようにBackWPupのメニューが表示されます。

ここで新規ジョブを追加していけばバックアップ可能になります。
ジョブの宛先としては、いくつも選択肢があるのでありがたいです。
筆者はAWSのS3サービスにバックアップを利用しましたが、DropBoxなど選べるのも良いですね。

バックアップの設定ではDBバックアップが選択可能なのも便利です。
全て選択してSQLファイルに出力可能なのがありがたいです。

このSQLファイルの中身にはWordpressが利用するテーブルの作成から、ブログのテキストデータも全て含まれます。

新環境へのデータ格納

以下のフォルダとファイルは引越し前と同じ箇所に格納します。
・wp-contents
・wp-config.php

出力されたSQLファイルはmysqlのコマンドでインポートします。
※尚、PHPMyAdminがサーバ上にインストールされていればをPHPMyAdminを使う方法もありますがそちらは今回は割愛します。
筆者の環境の例になりますが、以下のように実行してインポートしました。

mysql -u root -p[パスワード] [データベース名] < [ファイル名].sql

確認作業

引っ越しが終わったら、表示の確認です。
これは確認するPCのhostsファイルを書き換えて確認することになります。
macOSXの場合は/etc/hostsとなります。

##
# Host Database
#
# localhost is used to configure the loopback interface
# when the system is booting.  Do not change this entry.
##
[新サーバのIP]  [サイトのURL]
127.0.0.1       localhost
255.255.255.255 broadcasthost
::1             localhost

上記で表示を確認したら、管理画面にログインし、SSLを利用している場合はSSLの設定を変更します。新環境上でもSSLやリダイレクトが有効になっていることが前提となります。
SSLのリダイレクトも確認したらDNSのIPアドレスを新サーバのIPアドレスに書き換えて切り替えとなります。

というわけで今回はWordpressの引越しネタでした。
参考になれば幸いです。