さて、せっかく苦労して環境構築したOpenLiteSpeedですが、その高速化機能としてのウリであるHTTP/2が有効に機能しているのか確認したいですよね。


ちなみにHTTP/2とは、簡単に言えばクライアント(Webブラウザ)とWebサーバーとの間で、どのようにデータをやり取りするかを定めた仕様がHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で、その後継バージョンとなります。
HTTP/2の最大の特徴は、「ストリーム」という概念を導入したことで、これにより1つのコネクション内で同時に並行して複数のリクエスト/レスポンスが処理可能であり、メリットとして、WEBブラウザでの表示速度の向上が見込める=高速化ということになります、


今回は一番簡単な方法としてWEBブラウザを使ってHTTP/2通信が有効か確認する方法について記述します。

Chromeブラウザの拡張機能を使う方法を以下記載します。

拡張機能は「HTTP/2 and SPDY indicator」というものになり、Chromeのウェブストア(以下のURL)から追加することができます。
https://chrome.google.com/webstore/detail/http2-and-spdy-indicator/mpbpobfflnpcgagjijhmgnchggcjblin

Chromeの拡張機能の項目に上記が追加されます。
この拡張機能で自分がよく見る少しサイトを閲覧してみたところ、以下の3パターンでアイコンが表示されました。

青:HTTP/2のサイト
緑:SPDYのサイト
灰:上記どちらも有効でないサイト

HTTP/2-enabled(h2)
SPDY-enabled(http/2+quic/46)
HTTP/2 and SPDY

ちなみにSPDYって何?って思うかもしれません。
かく言う私も今回勉強になったのですが、SPDY(スピーディ)は、通信の高速化を目的としてGoogleが策定したプロトコルで、旧HTTPとの互換性があるとのこと。
HTTP/2は、このSPDYをベースに作られ、通信高速化を担う部分はほぼSPDYを継承とのことです。

今回確認で見ていたサイトでSPDYが表示されたのがYoutubeのサイトですから、GoogleはあれだけのWEBサービスを展開しているだけに早くから高速化について検討を進めていたことが伺い知れます。

で、上記ツールを使って今回構築したOpenLiteSpeedの管理画面(https)を表示させたところ、青のアイコン表示となり、HTTP/2が有効になっていることが無事確認できました。
HTTP/2はSSLが前提ですので非SSLサイトでは灰表示になります。

Firefoxでも同様の拡張機能が出ています。

ChromeよりFirefox派という方はこちらで確認してみてください。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/http2-indicator/

それでは今回はここまで