さて、今回はArchLinuxでの時刻合わせの方法についてご紹介します。

筆者宅には現在設定中のThinkPad X240をはじめ、ManjaroLinux、ArchLinux32の稼働するPCがあります。

今回はそれらのLinuxに対してntpによる時刻合わせを行いましたのでその手順を記述しておきます。

パッケージのインストール

まずは、ntpをするために必要なパッケージをインストールします。

コマンドはntpdateを使うのですが、パッケージはntpに含まれています。

というわけで以下コマンドでインストールしていきます。


$ sudo pacman -S ntp

※ちなみにUbuntuの場合は「ntpdate」でインストールできます。

$ sudo apt install ntpdate

さて、ntpdateコマンドには引数としてntpサーバのアドレスを指定しなければなりません。
どこのNTPサーバがいいでしょうか。
国内のntpサーバとしては、日本表標準時グループのnict(情報通信研究機構)が有名ですね。


NICTが日本標準時では有名



他にはInternet Multi Feedでもあるが・・・

他にはInternet MultiFeedというところでもPUBLIC NTPサービスがありますね。


結局はNICTを参照ですね

しかし、結局こちらもNICTを参照していますね。



コマンドでntpとの時刻合わせを行う

というわけで、NICTを設定することにしました。
コマンドラインでは以下ようにすると時刻合わせが可能です。

$ sudo ntpdate ntp.nict.jp

筆者の各Linuxマシンにインストールして時刻を合わせたところ、数秒から100秒程度の差がありましたね。
定期的にやっておかないといけないですね。

上記コマンドに 以下のように「-v」オプションを付けると状況が確認できます。

$ sudo ntpdate -v ntp.nict.jp

28 Dec 14:03:32 ntpdate[1217221]: ntpdate 4.2.8p12@1.3728-o (1)
28 Dec 14:03:40 ntpdate[1217221]: adjust time server 133.243.238.163 offset -0.003420 sec

ntpとの時刻合わせを自動で行う

しかし、毎回コマンドラインで叩くのも手間ですね、
というわけでこれは自動化を検討しましょう。

コマンドの定期実行なので簡単です。
crontabを使います。
以下のようにrootになり、crontab -e コマンドを叩きます。

$ sudo su -
# crontab -e

次に以下を追記します。(※毎日0時0分に同期します)

0 0 * * * /usr/bin/ntpdate ntp.nict.jp