久しぶりの更新です。
すっかり投稿をサボっていましたが、生きております。

いやぁワクチンでの死亡例も出てますね、筆者は絶対に打ちませんが。


さて、Wordpressのバージョンが5.7に更新されてから最初の投稿です。
ブロックエディタが変更になり、少し慣れない中で文章を入力しています。

さて今回のネタはHackintoshのブートローダであるOpencoreの更新についての記事を書きました。
興味ある方は読んでいってください。

Opencoreの更新は簡単ではない。

これまで筆者の環境ではOpencoreのバージョンは0.6.3のままで
BigSurのインストールや更新作業を行っていました。

というのも、Opencore0.6.4にアップデートしたところ、起動できなくなり、
0.6.3へ戻したりという経緯がありました。

その後、Hackitosh関連の不具合を調査するまとまった時間が取れなかったり、
Opencoreの運用に熟練してなかったため、0.6.3の環境を変えずに運用していました。

今回はまとまった時間も取れたのでOpencore0.6.7の更新にチャレンジしました。

今回実施したOpencore更新作業の手順

前回、Opencore0.6.3から0.6.4に更新した際には、Opencore0.6.3のConfig.plistを変更せずに、
Opencoreの0.6.4の関連ファイルをEFIフォルダに移動しただけでした。
しかし、それでは不十分な手順でした。
Opencore0.6.4での設定値に新しい項目が追加されたが、不備項目となり起動しなかったのだと思います。

そこで今回は新たな設定項目も含まれる新バージョンのConfig.plistファイルに対して、
現在利用中のConfig.plistの内容を反映させて新バージョン対応させる方法を取ることにしました。
そうすれば、新しい項目があれば、デフォルト値が含まれるだろうとの想定です。

1)まずは新バージョンのConfig.plistですが、これはOpencore0.6.7のDocフォルダに含まれるSample.plistが該当します。これをまず複製しました。(※筆者はConfig067.plistというファイル名へ変更)


2)次に0.6.3で使用しているConfig.plistの各項目の内容をConfig067.plistにコピペして項目を埋めていきます。
しかし、Plistの内容のコピーはPlistのエディタでの作業が正確なのでしょうが、
項目が多すぎて筆者にはしんどい作業でした。

そこで今回の作業にあたって筆者はOpencoreConfiguratorというツールを使ってConfig.plistを開き、
それぞれの各項目をコピペ作業していきました。

ACPIはScanだけで各ファイルを拾ってきます。Patch項目とDevicePropertiesは各一行毎にコピペ、
チェックボックスや他項目も合わせていきます。筆者はこちらのツールでの作業の方が楽だと感じました。

そして、KextUpdaterのToolにOpencoreのConfigチェックツールがありましたので、
修正後にこちらを利用して確認しました。(※以下の赤枠)

コンフィグチェックで不備があれば、不備がなくなるまで修正することになります。
上記での作業の結果、無事にOpencore0.6.7で起動するConfig.plistファイルが作成できました。

<おまけ>しか〜し、問題発覚!!

Opencore0.6.7に更新できたもののUSBメモリでインストールメディアを作成し、USBメモリ起動してもインストール領域(HFS)が見えない状況となりました。
既にインストールされているBigSurは起動しますが、これでは新規インストールや再インストールができません。

調査したところ、Misc->Security->Scanpolicyの設定でした。
Openconfiguratorの以下の項目で「緑の十字アイコン」をクリックするとチェックボックスのウインドウが開きます。ここで「OC_SCAN_ALLOW_HFS」、「OC_SCAN_ALLOW_DEVICE_USB」のチェックを入れることで問題解決できました。

ということで、今回はOpencore0.6.3から0.6.7に更新した際の筆者の対応した点をまとめてみました。
参考になれば幸いです。

尚、上記はLenovo ThinkPad 13、T460s、X250にて実施しました。