今回の記事は複合的なガジェットネタです。

AKAI のMIDIキーボード「AKAI MPK mini mk3」の動作検証とはなりますが、
タイトルの通り、FL Studio Mobile(iOS/iPadOSアプリ)をmacOSX上(Hackintosh含む)で
動作させた場合に、macOSXにUSB接続したAKAI MPK mini mk3で使えるのかどうかという、
非常にマニアックな環境での動作検証をやっていきます。


Mac Catalystとは?

尚、ご存知ない方のために補足すると、macOSXではバージョン10.15(Catalina)から、
iOS/iPadOSアプリをmacOSX上で稼働させることが可能になっています。
ただし、全てのアプリではなく、開発者がappstore配信の登録時に許可した場合に限ります。

「Mac Catalystの概要 」

https://developer.apple.com/jp/mac-catalyst/


AppStoreからFL Studio Mobileを検索

ということで、macOSXのAppStoreからFL Studio Mobile を検索してダウンロード、
インストールしていきます。

検索すると見つかりますね。(※ちなみにこれは有償アプリで1,720円です)


インストールして起動!

それではインストールして起動していきましょう。
アプリを起動してから、AKAI MPK mini mk3をUSB接続して、
以下の画像の通りに右上のアイコンをクリックします。


なんとmacOSXに接続しているAKAI MPK mini mk3が認識された!

すると、以下の画像のように、Settingsのメニューで、MIDIデバイスが認識されます。

ただし、注意事項として、先にモバイルアプリを起動してから、
AKAI MPK mini mk3をmacOSXにUSB接続する必要があります。

※起動前にUSB接続していると認識されませんでした。


もちろん鍵盤も認識し、操作できます。

当然ながら、鍵盤はメニュー上に情報として認識されているだけではなく、
物理的なキーを叩くと音が出ましたので動作自体問題ありません。


MIDI CCも可能でノブもアサインできた!

タブレット上ではタップして、CTRLキーをタップするとMIDI CCのメニューが表示され、
その際に使用したいノブを回すとアサインする動作となりますが、これも同様か確認しました。

無事にアサインできました。

MacCatalystでは完全にモバイル版アプリと同様に動作させることができました。


では、macOSXのどのバージョンでも動くのか?

Catalina(10.15.7)、BigSur(11.6.3)、Monterey(12.0.1)で動作を確認!
(※尚、Catalina、MontereyはHackintoshマシン、BigSurはM1 MacBookProとなります。)


MacCatalyst上で保存したファイルはどこに保存されるの?

動作は確認しました。
では実際にMacCatalyst上で作曲してファイルを保存した場合、
そのファイルはmacOSX上のどこに保存されるのか?
気になりますね。どこになるのでしょうか?

アプリのフォルダ内(※パッケージを表示では探せませんでした)には見つからず、
ユーザ以下のLibrary/ApplicationSupportあたりかと思いましたが見つからず。

ただ別の方法で保存したファイルを共有する方法は見つかりました。

iCloud同期、GoogleDrive同期が選択可能です。


保存したファイルはCloudBackupが使えて便利だゾ!

筆者はAndroidでもiPadでもmacOSXでも利用可能なGoogleDriveを選択しました。
これで他のデバイスとも共有が可能ですね。


まとめ

というわけで、今回はmacOSX上のFL Studio Mobileで
AKAI MPK mini mk3を認識させて動作可能かどうか、
検証した結果、問題なく使えてファイルもCloudBackupで
複数デバイス間でも便利に使いまわせるよということのご紹介でした。

筆者は最近はFL Studioのデスクトップ版にも興味があるのですが、
まだ購入はしておらず、GarageBand、LogicProと使ってみて、
他のDAWはどうなのか気になったのでまずは安価なFL Studioのモバイル版を使ってみて
操作などを研究している状態です。

数日使ってみていますが、DTM初心者にはGarageBandのモバイル版より、
FLStudioのモバイル版の方が使えそうな印象です。

今後はDTM初心者の視点でモバイル版のGarageBandとFLStudioMobileの操作の
比較についてもご紹介していこうと思います。