さて、今回は6月にヤフオクで落札したLenovo ThinkPad T460sのネタ。
落札したT460sのモデルがカスタマイズオプションのGPU(nVidia 930M)を搭載していたのでHackintoshしてしまうのは
勿体なく感じて(※nVidia930MはmacOSXでは動作しない為)、LinuxとWindowsで3DCGソフトのBlenderの
モデリングやレンダリングを試してみたりとHackintoshはせずにいたのですが、
BigSurなども気になりますので、やっぱりそろそろ試してみたくなりHackintoshをトライすることにしました。

ちょうど8月20日にリリースされたばかりのBigSur PubricBeta2を使いました。
BigSurのブートローダーはCloverではなくOpencoreでの動作報告が多数あり、
Cloverでは厳しいようなのでOpencoreを使うことにし、
こちらのgithubを利用させていただきました。
https://github.com/simprecicchiani/ThinkPad-T460s-macOS-OpenCore

結果としてT460sでBigSurの起動には成功しましたが、
MojaveやCatalinaのように容易なインストールにはいきませんでした。
そこでいくつか失敗の情報も共有しつつ、手順を紹介します。


Lenovo ThinkPad T460sでBigSur起動の様子です。


USBインストーラからのインストールは失敗!!

まずは、Openecoreを使ったUSBインストールイメージを作成でトライ。
しかしインストーラは起動してもインストール途中になって強制終了させられてしまいました。
どうも筆者レベルのスキルでは現時点ではUSBインストールは厳しいようです。。。

アップデートインストールも失敗です。

Catalinaが動作する環境でアップデートインストールも失敗でした。
今回のT460sではありませんが、Catalinaの動作するThinkPad X250で
上書きインストールを試みましたがこれも途中で失敗でした。

そこで、外部USBSSDへインストール成功!!

次にUSB接続の外付けのSSDにBigSurをインストールしてみました。
しかし、これはHackintoshPCからでは同様にインストール途中で終了してしまいました。

そこで筆者が保有するMacBookPro15の実機から外付けUSBのSSDへ
インストールしたところ、こちらは無事にインストール完了しました。
これは当然と言えば当然か。。。


ちなみに筆者はPowerMacG5デザイン風の以下の2.5ケースを使っています。
おススメです。


そしてMacBookProから外付USBSSDを取り外し、T460sに取り付け、
Opencoreから起動したところ、バッチりBigSurが起動できました!!

内蔵SSDへ外付けUSBSSD内容をコピーする

次にBigSurの起動が確認できた外付けUSBSSDの内容をT460sの内蔵SSDへコピーします。
T460sから内蔵SSDを取り外して他のPCに接続してコピーするのも面倒なので、T460sでUSBライブLinuxを起動し、USBSSDを接続し、T460s上で以下のコマンドでディスクコピーを実施しました。10分程度かかりますが、正常にコピー完了。

sudo dd if=/dev/sda of=/dev/nvme0n1 bs=1m conv=noerror,sync

尚、事前にOpencoreが含まれるEFIの領域も外付けのUSBSSDにコピーしておくと、クローン時に同時にコピーされます。

これで内蔵SSDからOpencoreを使ってBigSurを起動することができました。

今回はMacBookProを使ってインストールしたので、どうも無理矢理感があります。
引き続き調査してMacBookProを使わずに可能な方法もわかればまた紹介したいと思います。

以下、Catalina、BigSurのT460sでのGeekbenchベンチ結果を貼っておきます。