さて、今回はLinuxネタでいきます。

デスクトップLinuxとしてManjaroLinuxをSurfaceにインストールして使ってみていますが、
やはりどこかManjaroLinuxは無骨な印象があります。

そんなわけで今回はSurface ProにManjaroLinuxではなく、
別のLinuxディストリビューションをインストールしました。

これまで筆者が使ったことがあるLinuxディストリビューションの中で
洗練されたUI/UXのデザインのディストリビューションはelementaryOSですが、
調べていたところ、Zorin OSも良さそう!となりました。
完全にイメージで先行ですが、ジェリーモードなども気になっていたので今回試してみました。

ちなみにZorinOSはUbuntuをベースにしたLinuxでこの点はelementaryOSと同様です。

Ubuntuベースということでは筆者にとっては使い慣れたOSになりますので、
ZorinOSを初めてインストールしてみましたが全く難しいことはなかったです。

結論から言うとかなり使いやすいと思いました。
もちろんUI/UXのデザイン面の見た目は素晴らしくて、気に入りました。

この点で言えばMacユーザからLinuxへ移行される方も満足されると思います。

ソフトウェアの導入はUbuntuですので、コマンドラインでのaptが使えるのですが、
この他としてSnapCraft経由でGUIによるインストール可能です。

何かやりたいなと思っても細かいことを調べないでもすぐに使えるという点では、
Linux初心者向けの利用には評価できると思います。

筆者の定番ツールである開発系ツールとしてのVScode、AndroidStudio、UnityHub、
3DCGソフトのBlenderもSnapCraft経由でManjaroLinuxとは違って非常に簡単にインストールできました。

不満点としては1点残りました。
ただまぁこれは今回のSurfaceProという個体だけの固有の問題にはなりますが、
ディスプレイのタッチ機能についてのみ不満が残りましたね。

尚、SurfaceにZorinOSをインストールした場合でもManjaroLinuxの時と同様に
電源を認識しません。ManjaroLinuxと同様にSurfaceKernelが使えます。
Ubuntu系は以下の手順でカーネルを入れ替えることができます。


Zorin OS 16のカーネルをLinux-Surfaceカーネルに入れ替える

今回もZorinOSのインストール後、ManjaroLinuxと同様にLinuxSurfaceカーネルを導入しました。

手順は以下になります。

$ wget -qO - https://raw.githubusercontent.com/linux-surface/linux-surface/master/pkg/keys/surface.asc \
    | gpg --dearmor | sudo dd of=/etc/apt/trusted.gpg.d/linux-surface.gpg
$ echo "deb [arch=amd64] https://pkg.surfacelinux.com/debian release main" \
	| sudo tee /etc/apt/sources.list.d/linux-surface.list
$ sudo apt update

上記でインストールされない場合は以下でインストールします。

$ sudo apt install linux-image-surface linux-headers-surface iptsd libwacom-surface

タッチ可能になるサービスであるiptsdを自動起動を有効化します。

$ sudo systemctl enable iptsd

新カーネルから起動するようにGrubを更新します。

$ sudo update-grub

これで再起動すると、以下コマンドでカーネルバージョンが確認できます。

$ uname -srv

カーネル名に以下のようにsurfaceが付与されていればOKです。

Linux 5.14.6-surface #1 SMP Mon Sep 20 14:48:17 UTC 2021

筆者の不満点としてはブラウザをタッチでスクロールしたところ、
ManjaroLinuxの際の挙動とは変わっており、タッチでスクロールすることができませんでした。

スクロールしようとするとテキストが選択されます、
ドラッグ操作になっおり、スムーズにブラウジングができない状態になりました。

ひょっとしたらどこかの設定で変更できるのかもしれませんが、今のところわかっていません。

お絵かきアプリで絵を描くような作業をする場合は特に問題はないとは思いますが、
ブラウジングをタブレットライクに使うことができないなあというのが不満でした。

しかし、せっかくですので、しばらくはZorin OS 16を使ってみることにします。
また何か気がついた点があれば記事に投稿しようと思います。

尚、カーネル入れ替えることでSurface互換のタッチペンが使えましたよ。
純正品は高価なので筆者は大体互換品で済ませています。



(追記)AndroidStudioについては、Flatpak経由でのインストールでは日本語化の場所がわかりにくく、
ubuntuのsnapを使ってインストールして日本語化をしました。
手順は以下です。

$ sudo snap refresh
$ sudo snap install android-studio --classic
$ wget -P ~/.local/share/Google/AndroidStudio2020.3 https://plugins.jetbrains.com/files/13964/121166/ja.203.709.jar  

これでデスクトップメニューのAndroidStudioのアイコンから起動すると日本語化されています。