My First Step of ArchLinux!! さて、このところ散々ManjaroLinuxを使っていましたが、そんなことしているうちに、
ManjaroLinuxのベースとなっているArchLinuxの思想はやはり素晴らしいなぁと思い始めました。
だったらそろそろArchLinuxの本家を使ってみようではないか!!
という気持ちに次第になってしまいました。

そんなわけでいよいよ本家のArchLinuxをインストールしていきたいと思います。

でもまぁ今環境構築しているのもあるので、それとはまた別のマシンへ
ArchLinuxをインストールしてみることにしました。

インストールを行うのはEeePC1005HAとなります。
ここにEeePCで実行した結果を記載していこうと思います。

先日はAlterLinuxをインストールした記事を書きましたが、そのEeePCとは別のもう一台のEeePCとなります。

AsusのEeePCですので、もちろんアーキテクチャとしてはArchLinux(32bit/i386)版になります。
Ubuntuには捨てられてしまった32bitですが、ArchLinuxやGentooLinuxではまだまだ使えるのはありがたいです。

USBメモリの作成

こちらのArchLinux32.orgからISOファイルをダウンロードし、USBメモリから起動可能なように作成します。

EeePCのBIOS上でUSBメモリ起動可能に設定し、USBメモリから起動します。

インストール手順

基本的にはArchLinuxのサイトの手順通りに実施していきます。
なので本記事を参考にされる場は、まずは本家の手順を参照して、
おさらい程度に本ブログの手順を確認してもらう方がいいと思います。

特に公式の手順では説明が不足する箇所もあります。
そのあたりは筆者が実施した手順を記載しておきますので
参考にしていただければと思います。

USBメモリから起動後の手順

USBメモリの起動後、まずは日本語キーボードの設定変更をします。
最初のままだとUSキーボード設定になっています。
日本語キーボードとして認識をさせるために以下コマンドを入力します。

# loadkeys jp106

ネットワークの接続確認を行います。

# ping www.google.com

時刻を合わせておきます。

# timedatectl set-ntp true

1)パーティション作成

インストール対象のディスクにパーティションを作成します。

さて、ここから注意です。
パーティション設計で迷うところだと思います。
筆者の場合は今回はEeePCと古いPCになりますので「MBR方式」としました。

よって単純に2つのパーティションとしました。

ルート領域の「/」と仮想メモリとなる「Swap」の領域です。

・fdiskコマンドで作成します。

EeePCの場合、ディスクは一つしか存在しません。
そのため、/dev/sdaがディスクになります。

fdisk /dev/sdaとして、既存領域を「d」コマンドで削除します。
その後、新規領域を「n」コマンド+「p」で作成していきます。

物理メモリが2Gあるので、スワップ領域は2Gより多い方がよいです。
よって、スワップ領域は3Gとしました。残りをデータ領域に割り当てました。

/dev/sda1を+3Gと設定。
残りの/dev/sda2はデフォルトで最大領域となります。

fdiskを終了するときは「w」でパーティションテーブルを書き込みんで終了します。
「q」では保存されません。

2)パーティションで分割したディスクのフォーマット

今度は以下コマンドでフォーマットを行います。

# mkfs.ext4 /dev/sda2

次に以下コマンドでスワップ領域を確保します。

# mkswap /dev/sda1

3)フォーマットしたディスクのマウント

今度はマウントしていきましょう。
以下コマンドでデータ領域をマウントします。

# mount /dev/sda2 /mnt

スワップ領域のマウント

# swapon /dev/sda1

4)必要なアプリケーションをインストールする

マウントが終わったら、アプリを追加していきます。

最初はネットワークに接続できませんので、
この時点でネットワーク設定に必要なアプリをインストールした方が良いです。

あとで再度USBメモリ経由で起動しないとならなくなります。

まずネットワーク設定に必要なNetworkManagerは必ずいれておきましょう。

筆者は以下の追加アプリケーションを最初に含めました。

vim,which,git,networkmanager,ifplugd,dhcpcd,openssh,cronie,syslog-ng,sudo

以下コマンドでインストールします。スペースを開けて並べて追加します。

# pacstrap /mnt base linux linux-firmware vim which git networkmanager ifplugd dhcpcd openssh cronie syslog-ng sudo

上記実施後にさらに追加したい場合は以下のようにする。

# pacstrap /mnt unbound python3

5)/etc/fstabを作成する

以下を実行して/etc/fstabを作成します。

# genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

6)いよいよArchLinuxに入る

上記が終わったらchrootします。

# arch-chroot /mnt

タイムゾーン設定、ハードウェアの時刻も同期を取ります。
OSをデュアルブートしている場合は、時刻がズレるため、その防止策です。

以下コマンド実行を行います。

# ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
# hwclock --systohc

7)設定のためにエディタを使えるようにします。

筆者はviユーザなので、上記で「vim」 をインストールしておりました。
これをさらに使えるようにするため、以下のコマンドで「vi」にもリンクを張りります。

# ln -s /usr/bin/vim /usr/bin/vi

8)各種設定を行います。

ローカリゼーションを行います。
vi /etc/locale.genでファイルを編集します。
ja_JP.UTF-8と、en_US.UTF-8をコメントアウトします。(「#」を削除します。)

上記編集後、locale-genコマンドを実行します。

# locale-gen

vi /etc/locale.confでファイルを作成し、一行目にLANG=ja_JP.UTF-8を記述します。

コンソールキーマップを設定しておきます。

vi /etc/vconsole.confでファイルを作成し、一行目に「KEYMAP=jp106」を記載します。

ホスト名を設定します。

# vi /etc/hostname

以下、一行目に記載します。

myhostname

/etc/hostsにも記述します。

# vi /etc/hosts
127.0.0.1	localhost
::1		        localhost
127.0.1.1	myhostname.localdomain	myhostname

OS起動に必要なカーネルを最新にしておきます。

# mkinitcpio -P

次に、rootユーザのパスワードを設定します。
さぁもうあと少しです。

# passwd

9)一般ユーザを作成する

以下コマンドでユーザを作成し、パスワードを設定します。

# useradd hogehoge -m -g wheel
# passwd hogehoge

これでログイン可能になります。

10)一般ユーザをsudoできるようにしておく

以下コマンドで一般ユーザをsudo可能なユーザに追記します。

 # visudo
hogehoge ALL=(ALL) ALL

sudo をパスワードレスにするには上記にさらに以下を追記しておきます。

hogehoge ALL=(ALL)NOPASSWD: ALL

11)ブートローダを設定する

いよいよ最後です。ブートローダの設定をしましょう。
ここが公式には記載が外部リンクになっていて記載がないので
わかりにくいかと思います。

まずは、アプリケーション追加時に含めていなければ、

arch-chroot後はpacmanが使えるようになっています。
後から必要なアプリを入れる場合、pacman -S grubとします。

# grub-install /dev/sda
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

ここで念の為、「blkld」をコマンドで叩きます。
表示されたUUIDが、上記のgrub.cfgに含まレテいるかどうか確認しましょう。

含まれていれば問題ありません。

12)再起動をする

これでexitで抜けて、rebootとすると再起動され、
ssd経由で起動できるようになると思います。

お疲れ様でした。

無事にGrubが起動し、テキストベースのログイン画面が表示されたら成功です。

次回は、各種設定をしていきます。

今回はここまで!!