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iPadを持ち歩かなくなった日、iPhone 13 miniの役割は終わった

iPhone13 miniは間違いなく最高のモバイル端末だ。
前回はiPhone13 miniを手放す理由の記事を書いた。

今回は、そもそもなぜ筆者がiPhone13miniを好んで選んだのか、
その理由についても触れておこうと思う。


はじめに

何度も繰り返すが、iPhone 13 mini は、間違いなく名機だと思っている。
実際、私はこの端末を「最適解」として選び、しばらく満足して使い続けてきた。

筆者が13miniを好んで選んだ理由は概ねは以下であるが、大抵の人は同じ理由であろう。

  • 片手で操作できる
  • ポケットに入れやすく持ち運びが楽
  • 小型スマホとタブレットで使い分けしている
  • 小さいは正義だ、これこそモバイルの神髄
  • 手荷物をなるべく少なくしたい⇩
  • ランニングやロードバイク、登山などのアウトドア活動が多い

それでも結果として、私は iPhone 13 mini を手放すことになった。

この話は、
iPhone が悪くなったからでも、
Pixel が優れているからでもない。

ライフスタイルの前提が、徐々に変わってきた
ただそれだけの話だ。


なぜ私は iPhone 13 mini を選んだのか

当時の私にとって、iPhone 13 mini は理想的なスマホだった。

理由は明確だ。
iPhone13 miniとiPad Proで場面に応じて使い分けしていたからである。

私は普段、
iPad Pro(M2)を常に持ち歩いていた。

自宅から職場への往復。
カバンの中には iPad Proがいる。移動中で座席に座れたら以下。

  • 調べ物(各種、技術ネタ含む)
  • メール返信
  • ドキュメント確認
  • 動画視聴
  • サーバssh接続や、コーディング作業

これらはすべて iPad Proが担う。

ではiPhone13miniは何をするのか。

  • 通話
  • 通知
  • Lineのやりとり
  • メール確認
  • 電子決済
  • カメラ
  • 調べ物(交通案内、マップ確認など)

つまり、スマホはiPhone13miniでよかった。

だからこそ、

  • 小さい
  • 軽い
  • 片手で完結する

その意味ではiPhone 13 mini は完璧だった。
「あの頃の移動中、片手でサッと返信していた時の軽快さ」

この選択は、当時の生活において
100点の判断だったと思っている。


前提が、少しずつズレ始めた

転機は、Pixel 10 Pro Fold を使い始めたことだった。

最初は正直、半信半疑だった。

「高いし、このサイズ感ならiPad mini とスマホで十分じゃないか」
「すぐ売るかもしれない」

そんな気持ちもあった。

だが、使い続けるうちに
ある変化が起きた。


気づいたら、iPadを持たなくなっていた

ある日、ふと気づいた。

あれ、最近 iPad Proをカバンに入れていないな。

理由はシンプルだった。

Pixel Fold があれば、

  • スマホとして即使える
  • 開けば情報量が増える
  • 調べ物も、資料確認も困らない
  • 写真も動画もその場で処理できる
  • AI(GeminiやChatGPT)との思考を重ねることができる

「今日は iPad を持つか?」
という判断が、発生しなくなった。

この「判断が発生しない」という感覚は、思っていた以上に大きかった。

これは性能の話ではない。

iPad Pro M2 は今でも圧倒的だ。
悪いところは何もない。

ただ――
持つかどうかを考えさせる端末になってしまった。
(※この点は別記事でも述べた。iPadが『持っていくか考えさせる端末』になった理由はこちら)


崩れたのは、役割分担だった

ここで、ある前提が崩れる。

iPad を持つから、スマホは小さくていい

この前提が崩れた瞬間、
iPhone 13 mini の立ち位置も変わった。

  • 画面が小さい
  • 作業はしづらい
  • 情報量が足りない

これらは、以前は欠点ではなかった。
なぜなら iPad が補っていたからだ。

しかし iPad を持たなくなると、

  • スマホが主役になる
  • 情報量を求められる
  • 作業の幅を担う

そのとき、
「小さいこと」は美徳ではなくなった。


手放すことは、否定ではない

誤解してほしくないのであえて言う。

iPhone 13 mini は、今でも素晴らしい端末だ。
今もなお、一定の条件下では最適解だと思う。

  • iPad がメインで常にiPadを持ち歩く人
  • スマホに作業性を求めない人
  • とにかく軽さと片手操作を重視する人
  • スマホでゲームをしない人

そういう人には、今でも強く勧められる。

ただし――
Pixel 10 Pro Foldを手にしてしまった私のように、
ライフスタイルの前提が変われば、最適解も変わる。

単にそれだけの話である。


同じ違和感を感じている人へ

もしあなたが、

  • 昔は iPad を持ち歩いていた
  • 最近、持たない日が増えた
  • スマホで済ませることが多くなった

そう感じているなら、
それは「買い替え欲」ではない。

ライフスタイルが変わり始めているサインだと思う。


おわりに

私は好んで iPhone 13 mini を選び、
そして自分のライフスタイルの変化に気づき、今回手放すことになった。

どちらの判断も、間違っていない。

道具は優劣で選ぶものではなく、
その時のライフスタイルに合っているかどうかで決まると思う。

今、iPhone13miniを使い続けるか、買い換えるか迷っている人は
ライフスタイルを前提に決断してみてはいかがであろうか。

今のあなたのライフスタイルにとって、
iPhone 13 mini は「まだ最適解」だろうか。