さて、今回はLenovo ThinkCentre M720q Tinyで使用可能なグラボについて考察してみました。

あの小さな筐体の中に収まるグラボということでが、装着可能な条件となります。

Lenovo ThinkCentre M720q Tinyに装着可能な条件としては形状が小さなものに限定されます。
つまりは、ロープロファイルであること、そしてもう一つの条件としては消費電力が低いこと。
上記を満たしつつ、さらにHackintoshしたいのも条件として加えるのであれば、
macOSXに対応しているかどうか確認が必要ですね。
もちろんかなり限定されてしまうわけですが。
そして、当然ながらIntel内蔵グラフィックスよりも性能が上回っていること。

というわけで上記の観点で筆者が調査した結果が以下になります。

※尚、以下のLenovoのフォーラムでNvidiaのP620が装着できた実績がありました。
つまりNvidia P620と同等の形状であれば対応可能なサイズということになるかと思います。
https://forums.lenovo.com/t5/ThinkCentre-A-E-M-S-Series/adding-p330s-tiny-P620-graphic-card-to-M720q/m-p/5026903


nVidia製品


製品名消費電力CUDAコアCUDA
Bench
OpenCL
Bench
Hackintosh対応金額
NVIDIA T1000(4GB)50W896基3781736847不可49,700円
nVidia T600(4GB)40W640基2808434635不可26,980円
nVidia T400(2GB)30W384基1685616656不可17,980円
nVidia P620(2GB)40W512基1172712475不可29,980円
nVidia P600(2GB)40W384基1063411181不可
nVidia P400(2GB)30W256基56915692不可19,086円
nVidia K620(2GB)41W384基66536869不可9,800円
nVidia K600(1GB)41W192基13561572可(BigSur迄)4,500円
nVidia Geforce1030(2GB)30W384基1030710713不可11,886円

AMD Radeon製品

Radeonはロープロファイルかつ、省電力なものが少ないですね。
RX6400は玄人志向の製品がギリギリ入ると思いますが、空冷ファンの風通しを良くするために
ケースの加工が必要となるでしょう。
R7 240はHackintosh対応していますが、Intel HDグラフィックスと大差がありません。

OpenCLMackintosh金額
Radeon RX6400(4GB)51W40172不可25,300円
Radeon R7 240(2GB)50W53266,650円

参考にしたURLは以下
https://elitemacx86.com/threads/amd-gpu-compatibility-list-for-macos.617/
https://github.com/khronokernel/Mojave-GPU-Buyers-Guide

結論として、Hackintoshで使いたいならば、ケース内に収まるグラボでは、
内蔵グラフィックスより性能が低下するため、意味がなく、
ケース内で運用する前提でしか、使えないでしょう。

Hackintoshを諦めるならば、多くの選択肢がありますね。
直近で発売されたRadeonRX6400が現時点で最もコスパが良いと思います。
省電力重視で行くならば、nVidia T400の30Wか、T600の40Wになるでしょう。

尚、ThinkCentreM720qでグラボを使う際に電力に不安がある場合は、
135Wのアダプタにしておくと良いかもしれません。