Ryzentoshの作り方(その2)
How to make Ryzentosh?
前回の続きの考察です。
ではRyzentosh作るとして、マザーボード何が良いか?
これがテーマ。
今からどうせ買うなら最新の「Zen3」アーキテクチャが使いたい。
で、「Zen3」アーキテクチャに対応しているチップセットとしては、
「X570」、「B550」、「A520」の3点となるようだ。
これ以前のZen2向けのチップセットもソケットの形状としては対応しているのだが、
BIOSを最新版に更新しないとならない。(尚、その場合、Zen2のCPUを一時的に使う必要もある。)
チップセット型番 | Zen3対応 | CPU内蔵PCIe | チップセット内蔵PCIe |
X570 | ○ | PCIe4.0 | PCIe4.0 |
B550 | ○ | PCIe4.0 | PCIe3.0 |
A520 | ○ | PCIe3.0 | PCIe3.0 |
というわけで余計な出費を考えると上記の三択となるであろう。
予算に応じて選択となるが、上記のチップセットの高速化性能を考慮するならば「X570」が最有力候補となる。
ざっと検索したところ、以下のマザーボードでHackintoshの動作実績がある。
あとはコストでいくらに抑えたいかの判断になってくる。
チップセット型番 | マザーボード | 参考価格 |
X570 | ASUS ROG STRIX X570-I Gaming | 40,000 |
Asus ROG Strix X570‑I | ||
ASUS ROG X570 Crosshair VIII Hero (ATX) | ||
ASRock X570 Phantom Gaming 4 | ||
ASRock X570 Taichi | ||
ASRock-X570-ITX-TB3 | ||
Gigabyte x570 UD | ||
Gigabyte AORUS X570 Pro | 35,000 | |
Gigabyte X570 Aorus Elite | ||
GIGABYTE X570 Gaming X | ||
MSI MPG X570 Gaming Plus | ||
MSI MAG X570 TOMAHAWK WIFI | ||
MSI MPG X570 GAMING PLUS | ||
MSI MEG X570 Unify | ||
MSI MEG X570 ACE | ||
MSI MPG X570 Gaming PRO Carbon |
「X570」は全般的に3万後半〜4万前後の価格帯である
次に廉価であろう「B550」についても調べてみてわかったことは以下。
・X570は先行発売されたハイグレード版。
・B550はX570よりも1年後に発売されたX570の一部機能ダウングレード版。
・X570と比べてチップセット内蔵PCIeが劣る以外は設計が洗練されていてケーブルの取り回しが楽。
と思って調べていたら、最近発売されたX570でも2万切ってきていますね。
動作実績例としては無いのですが、おそらく動きそうな気はします。
なるほど、「B550」でも良さそうな気がしてきたゾ。
以下で動作実績も見つかったし、githubでEFIも公開されています。
Gigabyte Aorus B550 Master
Gigabyte B550 Aorus Elite
MSI B550 Tomahawk
Asrock B550
Asus B550
「B550」は全般的に1万5千〜2万円台の価格帯となっており、オーバークロックで壊したとしても、
ダメージは少ないし、となると手が出しやすいですよね。
B550ならばM1 (Pro/Max)に勝てるようにRyzen CPUをオーバークロック利用前提で使うのに良さそうです。
よって、せっかくRyzentoshに手を出すならば、OC耐性の強そうなB550マザーを選ぶのがポイントだと言えます。
OC前提であれば「Ryzen 7 5800X」でM1(Pro/Max)と同程度の性能が確保できそう。
メモリやグラボや電源などは手持ちパーツを使い回す前提ならCPU+マザーセットで約7万コース。
さらに余裕があるならOC負荷もあまり掛けずに同程度の性能を確保ってことで「Ryzen 9 5900X」で
メモリやグラボや電源などは手持ちパーツを使い回す前提ならCPU+マザーセットで約10万コースという感じ。
フルセットで揃えるなら、予算としてはトータルで20万以内でしょうか。
(※電源約1万、ケース約1万、メモリ約2万、グラボ約3万)
さて、どうするか?Ryzentosh作る?
さて、M1(Pro/Max)を素直に買うと、20万は楽に超えますね、安価に性能向上できるけど茨の道を行くか?
どっちを選択するか?ですね
結論:ゲームもしたいならRyzentoshすべし!
WindowsとHackintoshをマルチブートにして、最強のゲーミングPCを作りたい、
どうせなら最強のHackintosh環境も作りたい。
そんな場合は一石二鳥ですから、もう迷わずRyzentosh!!でしょうかね。
おまけ
と、ここまで考察して、そういえば、「A520」チップセット調べるの忘れてたよ・・・。
調べると以下で実績ありましたね。
「Gigabyte A520I」で実績報告があります。
あまり「A520」で検索しても出てこないのはこのチップセットで、
Hackintoshにトライする方はいないのかもしれませんね。
マザーの仕様を確認すると、M2などもついていますが、
対応可能なメモリクロックが2400 MHzということもあり、
高速性能を求めるのであれば、メモリのボトルネックは避けたいですし。
というわけでうーん、これは選択外かな。
価格としてもB550と同程度か若干安価という状態ですし。
どうせ似たような金額出して買うなら「B550」でしょうね。
余っている手持ちの2400メモリが沢山あるので流用したい、
そんな場合でない限りはやはり「B550」か「X570」でしょうかね。